売地の販売と参考プラン
「土地買いませんかー?」
って紹介するだけではなかなか売地は売れません。
そこで、建築会社さんに参考プランを作ってもらって買主様が購入後の建築をイメージしやすいように準備をすることが多いですよね。
私も売地の販売を行うにあたり、とある建築会社さんに参考プランを作ってもらいました。
お相手は建築のプロですから、まずはお任せで発注することが多いです。
届いた参考プランがこちら↓

ん~…。
この物件は第一種低層住居専用地域に指定されている閑静な住宅街にありました。周辺にも注文住宅が多い町並みで、地積40坪の整形地に南面道路だったこともあり、届いた参考プランはちょっともったいないなという印象を受けました。
そこで、建築会社さんにアポをとり、打ち合わせをすることにしました。
建築会社さんへの要望
- 採光・日当たりに支障がないのでリビングを1階にもってきてほしい
- キッチン、洗濯機置場等水回りの動線を良くしてほしい
- 全居室南向きにできないか?
- 北側斜線側には収納スペース等を置けないか?
- 敷地周りにスペースがあるなら2台分の駐車スペースを確保してほしい
その他、細かい箇所のやりとりはたくさんありましたけど、概ねこのような要望をお伝えし、建築会社さんにもご理解をいただき、改めて参考プランを作ってもらうことになりました。
そして改めて届いた参考プランがこちら↓

私は、自己満足で要望を出したわけではなく、新築戸建・中古戸建の内見や取引を数多く経験してきた中で物件の特徴を活かした流通性の高い間取りにしてもらいたいと考えて要望を出しました。
まあ、自分が住むわけではないので、いったんこの参考プランを携えることにして、あとは、売地がうまく売れてくれればいいなと…。
参考プラン掲載後の販売活動
参考プランを広告やポータルサイトへ掲載して約1か月。
とあるハウスメーカー系の不動産会社さんから資料請求のお問い合わせがあり、物件調査資料を全てお送りした後、現地をご案内させていただきました。
そして、数日後、購入申込みが入り、申し分ない購入条件であったため、無事に売買契約締結となりました。
こんなにとんとん拍子でいくとは!
弊社の依頼者である売主様にも喜んでいただけました。
もしかしたら、参考プランを掲載していなくても反響があったかもしれませんし、私の主観が強いプランだったので売却活動にどう影響が出るのか不安もありましたが、最善を尽くすという意味では参考プランを練って掲載してよかったと思いました。
また、共同仲介案件となったため、建築工事の発注には至りませんでしたけど、参考プランを作成していただいた建築会社さんには感謝申しあげます。ありがとうございました。
これから注文住宅をお考え皆さまは、自分の理想を間取りに詰め込むだけではなく、物件の特徴を活かした流通性の高い間取りという視点も持たれてはいかがでしょうか?






















