売却戦略を見直すことで、反響状況が変わるかもしれませんよ

老朽化が気になる戸建や相続した空き家の売却相談をいただくとよく話題になるテーマです。

不動産の売却活動は、ポータルサイトや不動産流通機構(REINS)へ登録して買主様を募ることが多く、これらは「土地」「戸建」「マンション」等を選択して物件情報を登録するシステムになっています。

売主様が建物を解体し買主様へ引き渡すいわゆる更地渡しであれば迷うことなく「土地」に登録するんですが、そうでないときに「土地(古家付き土地)」「戸建」どちらに登録すればいいのか。

私は、まずどちらに登録した方がより高く売れそうか(より手残り額が多く残りそうか)調査を行い提案します。

次に、建物や設備について、売主様による不具合や経年劣化等の告知および契約後の契約不適合責任による修補請求等について、売主様の意向を確認するようにしています。

この点については、買主様との合意により売買が進んでいきますので、売却活動時に確定するものではありませんが、どちらに登録をするのか重要な判断材料になると考えています。

同業者と話をしていると「土地で登録をしたら更地渡しが当たり前だろ。」という意見もありますし、「契約不適合責任は免責」とコメントを入れて売却活動をしている戸建も見受けられますので、不動産屋さんによって意見は割れると思いますが、私の考えは、建物について告知義務や契約不適合責任を負えないのであれば、古家付き土地として売却活動をした方が得策と判断しています。

そこで、建物を使いたいと反響をいただいた際は、「売主様は解体前提の売却を希望しているので使う壊すはお客様の判断でお願いします。しかし建物について売主様は一切の責任を負いません。」とお伝えし検討してもらうことにしています。

しかし、「戸建」で登録をするべき物件は戸建として売却活動を実施した方が売れやすいですから、責任を負いたくないという意向だけで古家付き土地に登録することはやめた方がいいです。今は建物状況調査を利用できますし、戸建で登録した物件は、建物や設備の告知義務および契約不適合責任を負って売却を進めるべきでしょう。

もし、売却活動が長期化していれば、このような売却戦略を見直すことで、反響状況が変わるかもしれませんよ。

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